水遊びでずぶぬれの労働者たち… シャワーを浴びて着替えてから 併設の博物館に集まって試飲会です 博物館には昔の農機具や写真が並び 経営者が説明してくれました 夕食時にワインが振舞われるため こちらでは説明がメインで 甘口の食前酒が振舞われました 今晩はみんなで一緒に夕食です タブレのサラダとアンドゥイエットが出ました このアンドゥイエットはフランス人でも 大好きな人と苦手な人に別れる食べものです 私の席から見える範囲で3人は食べてませんでした 嫌いだからと言って別のメニューが出てくるわけではありません そんな人はタブレのサラダをお替りしていました 誰も文句は言いません 私は大好きなので お替りして2本食べました^^ 今日が誕生日のPちゃんに 寄せ書きのプレゼントをしました 数日前から見つからないように 準備していたのです 私のユニ○ロのTシャツを提供しました^^ 日本語で書いたら感動されましたよ^^ デザートはフルーツポンチです シナモンや各種スパイスと リキュールが入っている大人の味です ワインも1988年や1980年など 数種類の古いものが登場 この年に生まれた人たちにまず振舞われました 88年生まれが何人かいましたよ^^ その後はテラス席に移動して エンドレスの2次会です 40度くらいのアルコールも 何本か用意されていて チーム長も交えて大宴会… お誕生日のPちゃんはかなりのペースで飲んでました^^ 今晩は寝ないんだからねと言っていた本人が 1番最初に潰れてしまい(朝からずっと飲んでいましたから…) "ソー!"っとバケツを呼ぶ いつもの掛け声も発生 それでも主役抜きで宴会は続きました 「ミラベル! 日本語の歌を歌え! 伝統的なものがいいな」 なんてチーム長が… う〜ん困った! 歌詞を覚えている伝統的な歌を知りません! 何か1曲くらい歌えるようにしておけば良かった〜〜… ギターを持って来ている人が何人かいて フランス人はノリの良い明るい歌を歌っています 日本人代表として(?!)窮地に追い込まれるミラベル! 恥ずかしながら… 本当に恥ずかしながら… 短くて簡単な童謡の…「チューリップ」を歌って その場をしのぐことに… アー イタタタタ… カラオケなしでも1曲くらい歌える曲があるといいですね^^ いずれまたの機会のために教訓にします… 私は2時半頃に引き上げましたが 最後の人たちは4時半まで飲んでいたそうです 大部屋で寝ている人たちを起こしに来る酔っ払いもいて 落ち着いて寝れませんでしたが… この晩の大部屋は満員御礼でした…^^ さて翌日です 一番最初に潰れてしまったPちゃんが一番早起きでした^^ 10時頃にみんなが起きだし 荷造りと掃除 メルアドの交換 別れの挨拶 などなど… それから事務所に1人ずつ行って お給料を受け取りました 何日働いたかを確認をして その場で計算して 小切手でいただきました ミラベルは4日間で約240ユーロ 10日間フルで働いた人は約600ユーロ お土産に1本づつワインをいただきました チーム長の奥さんから伺ったのですが 今年の収穫チームは過去10年間で1番良いチームだったと チーム長が言っていたそうです それを聞いて とても嬉しかった私たちです おまけです 収穫作業に来る人ってどんな人たちなんだろう?って思いますよね? 一般的にはsaisonnier(セゾニエ)と呼ばれる季節労働者や夏休み中の大学生のアルバイトが多いそうです しかし今年のブドウの収穫は遅れたため 新学期が始まってしまい 在学中の学生はいませんでした その代わりに今年多かったのが定年退職した人たちです 若い人たちよりも元気なくらいで驚きましたが 話を聞いてみると 普段から日曜大工や家の改築などをして 身体を使っている人たちでした それから求職中の若い人たち(外国から帰ってきたところだったり 企業で見習い期間が終わった後に雇ってもらえなかった等様々)や 資格試験に落ちて再チャレンジのためにアルバイトで繋いでいる人 定職があるのに 気分転換のためにバカンスを取って働きに来た人もいました 一緒に働いた季節労働者の何人かは 次の週からのボルドー地方のブドウの収穫へと向かいました 彼らは春から秋までは果物の収穫 冬にはスキー場のレストランやホテルで働いているそうです このドメーヌでは近郊の村から日帰りで通ってくる人が多かったです バカンスを取って来ていたカップル キャンピングカーで南仏から来ていた定年退職者のご夫妻 素敵な想い出がまたひとつできました でも肉体的には思ったより厳しかったようで 実は帰宅してから2週間経つのに 未だに膝が痛くて深く屈伸できずにおります イタタタタ… #
by mirabelle_lyon
| 2008-10-17 00:02
| ブドウ収穫(Les vendanges)
10月1日 労働4日目の朝です
いつものように6時50分に目覚め ベッドの上でしばらく伸びたり縮んだり… 筋肉痛がなくなったわけではありませんが それほど痛みは感じず それよりも全身がダルイです 仲間たちは毎朝 「身体大丈夫?」と声をかけてくれます 「昨日から日焼けで上唇が痛い」と言ったら チューブ入りの塗り薬を持っている子がいたので つけさせてもらいました これでヒリヒリ解消です! 初日から参加している人にとっては この日の最終日は10日目でした 私が到着した頃から 収穫作業がいつ終わるのかを 皆が気にし始めていて あと何ヘクタール残っているらしいから あと最低○日はかかりそうとか 口々に言っていて少々焦りました この日はあと3ヘクタール弱は残っていたと思います とても1日で終わる広さではありません しかし機械で収穫できる部分もあるとのことでした 最終日には近郊の村からベテラン助っ人が2名加わり ラストスパートです! 7時40分に出発! 幌馬車の中ではお誕生日のPさんにBon Anniversaire と声をかけ Joyeux Anniversaire〜と歌を歌いました 今日で終わりなので 皆嬉しくて 朝から陽気です 前日の後半から2人1列の作業が多くなりました 相手の指を切らないように 少し斜めにずれて向かい合って おしゃべりしながら切っていきます 早く進めるし 楽しいし コミュニケーションも深まります 9時半のカスクルートタイム 昨晩湿布を貼ってあげた人たちが その効果を大絶賛していました お役に立てて嬉しいです^^ 11時半移動中 この区画はあとで機械で収穫するそうです 枝が綺麗に横に伸びて ブドウが同じ高さに生っていると 機械でもあるていど綺麗に収穫できるとのことでした でも手摘みには敵わないそうです ランチタイム サラダを食べた後 ハーブで煮込まれた肉が1人1切れ配られ 付け合せはクタクタに煮込まれたインゲン豆 マスタードでいただきます この日は誕生日のPさんのために チーム長の奥さんが ケーキを焼いてくれました みんなでJoyeux Anniversaireを歌い Pさんがろうそくを吹き消しました 素朴ですが オレンジの香りのする 美味しいスポンジケーキでした りんごのコンポートもありました 昼食後のひとときです ここは醸造タンクのある建物の 前に広がるブドウ畑で 最後まで収穫作業を残しておいた場所 午後はこの区画で収穫をします 幌馬車には乗らず 13時45分 午後の作業開始 あっという間に 15時の休憩タイム レトロなワイン用水筒もありました 幌馬車で移動して 地形の悪い区画の収穫 そして機械が入る区画の中でも 杭が倒れている列の収穫 杭の手前に生えている低木の収穫 チーム長の指示であちこち分散して作業しました 16時半 最後の休憩 最後にもう少し頑張ります 終了時間に近づいて 何やら耳から耳へと悪巧みの伝令が なんとお誕生日のPさんと チーム長が次々と荷台のブドウの上に 放り上げられました 2人ともブドウの果汁まみれです^^ 今年のワインはいい味でるよって口々に…^^ 帰路につく幌馬車の中の ご機嫌な面々 歌を歌って盛り上がっていたら シートの隙間から外を見ていたR君が「やばい!○○○だ!」 みんな一斉に幌馬車の床に身を伏せました チーム長の報復です 先回りして通り道の洗い場でホースを持って待機していました 通過する幌馬車のシートの隙間めがけて 消防車のごとく放水 通過したあとも 後部の入口に向けて放水 しかも更に追いかけてきます 大部屋の前に到着すると 先を争うようにキャーキャー言いながら降り 大慌てで大部屋に避難 外では逃げ遅れた人たちとチーム長が水掛けっこして大騒ぎ 私は背中がびしょびしょでした あったかい服ってこれしかないのにどうしよう〜 Cちゃんがトレーナーを貸してくれて B君がその上に着るセーターを貸してくれました 身長180cm以上もあるB君のセーターはXLL級 これで終わりではありません 今晩はレヴォル(打ち上げパーティー)です #
by mirabelle_lyon
| 2008-10-16 00:41
| ブドウ収穫(Les vendanges)
さて お昼に戻ると そこで待っていたのは
なんとアメリカ人のツアー客であります 総勢15人くらいの年配の団体さん^^ 予想するに… 【収穫期のボジョレーのブドウ園見学及び試飲と 摘み取り労働者と一緒にランチ】 というような1日だったに違いありません…^^ なにせこちらのドメーヌは博物館も併設していて ワイン作りに関する長い歴史や 昔の道具などを展示しています もちろん直販もありますので アメリカ人はお得意様… 日本人も増えつつあるそうです…^^ 1席おきに座っているアメリカ人の間に 我々労働者が座ることになりました 経営者の奥さんがガイドさんに私のことを話していたらしく 「こちらが日本からやってきたミラベルさんですよ〜」と 広間に入るなり紹介され… 何事が起きたかと…思いました^^ 「英語もぺらぺらですからどうぞこちらの席に〜」 この日のワインはいつもの安ワイン()ではなく ちゃんとラベルの貼ってあるもので 種類もいろいろ出てきました しかもPrestigieux(極上の)ってラベルのも! いつもは飲まないミラベルも 勧められるまま 飲んでしまいました^^ ランチも珍しいものでした ガメ・ノワールの搾りカスと一緒に2時間煮たソーセージです 【ソーシソン・オ・ジェーヌ saucisson au gène】 収穫期のこの時期にしか食べられない ボジョレー地方の名物料理です こちらがソーシソンを煮た後の鍋です ボジョレーワインや初日に飲んだパラディやこの料理について説明された日本語サイトがコチラにあります デザートにフルーツポンチも登場! チーズとヨーグルト以外にも デザートがでました^^ 1日にどのくらい働くのかとか 雨の日も働くのかとか お給料はいくらかとか…質問攻めにあい 食後の休憩タイムがなくなるほどのランチタイムでした^^ ワインも2杯か3杯か…? 覚えてません^^ さて広間を出る時に 仲間たちがびっくりして私を見つめています 「ミラベルどうしたの?! 大丈夫?!」 「顔が真っ赤じゃないの?!」 あ…やっちゃいました^^ お酒飲むと顔に出るんです…私… もともと強いほうではなく… フランスに来てから鍛えたので…^^ アルコールアレルギーだとか チョコレートアレルギーだとか冗談を言って すっかり陽気な私です^^ こんなで午後の作業はできるんでしょうか? 畑へ向かういつもの幌馬車?!の中では ミラベルをネタに アニメソングの替え歌で楽しむ仲間たち… 「ミラベルはアルコリック(alcoolique=アル中,大酒飲み)〜」 辛い午後の労働がこれですっかり楽しくなり 午後の作業中 みんなが歌を歌って楽しんでいました 自分ネタですが 笑いを提供できて良かったと思い 指切っちゃうかも?!と陽気に冗談を言うわたし…^^ しかし作業に手は抜きません! なんと午後一番の作業ではダントツ1位をキープ! 「ミラベルはどうしたんだ?! あんな先にいるじゃないか?!」 とチーム長をはじめ みんなの驚嘆の的になり ついに1位でフィニッシュ! 余裕を持って他の列の手伝いにまわりました^^ これまたガソリンを飲んだからだとからかわれましたが…^^ 15時20分の休憩時に撮った写真です 遠くの丘の上には教会があったり 中世の城壁のある村の塔があったりします そしてこちらは17時半の休憩 なだらかな斜面に座って遠くの景色を眺めます この日は曇りで涼しくて 作業しやすい1日でした サービスショット ミラベルを探せ?! この日は お昼に経営者から重大な発表がありました 収穫作業は明日で終了し 打ち上げパーティーも明日の晩に行うとのこと そしてお給料の支払いはあさって小切手にてとのこと 収穫作業(Les Vendanges)の終了を祝うパーティーのことを ラ・レヴォル(La révole)と言います 本来なら作業の終了した翌日に行われるそうですが 木曜日に帰りたいという人が多かったので 経営者が判断し1日早めました しかも労働者の中に 明日誕生日の女の子がいて その日にパーティーをしたがってましたので…^^ さて筋肉痛の3日目が終わり 仲間とも打ち解けてきて せっかく作業にも慣れてきたと思ったのに 残念ながら明日が最終日です 太腿痛さにロボット歩きで丘を降りながら う〜ん もっとやりたかったなぁ〜〜 この晩は仲間と外のテラスで歓談したり シャワーを浴びた仲間たちに湿布薬を貼ってあげたり… 湿布薬は大活躍です^^ 明日の朝のみんなの反応が楽しみです^^ それからプロテインを飲んで21時頃おやすみなさ〜い 仲間からは明日は寝かさないよと声をかけられます 「ミラベルわかってるわね?! 明日はレヴォルなんだからね! しかも私の誕生日なんだからね! 一晩中起きてパーティーするのよ」 はい…明日に備えて眠ります #
by mirabelle_lyon
| 2008-10-15 00:31
| ブドウ収穫(Les vendanges)
9月30日 労働3日目の朝です
6時50分にいつものように起こされ 寝袋のファスナーを開けて ベッドの上で屈伸運動 経営者に言われたんですよ ベッドの上で背中を丸めたり伸ばしたりして 運動するといいですよって… それでも アイタタタ〜〜^^ でも湿布薬はいい感じ^^ いつものように7時40分に出発して作業開始 それにしても作業中の写真は取る暇がありません なんといっても迅速さが命です ブドウ狩りでもブドウ摘みでもなく やっているのは収穫作業…ですから! 「ミラベルは写真撮ってばかりで働かないねっ」て思われては大変です 他の人に遅れを取らないように作業しなければっ^^ 早く自分の列を終わらせて 手伝いにまわるくらいしなくちゃっ! そんなわけで作業時間中はきっちり働き 9時15分の休憩の号令と共に すばやく写真を撮り始めました^^ カスクルート(軽食)タイムです 昨晩湿布薬を張ってあげた子が 他の人たちに効果を宣伝していました 「日本の医療は進んでいる!」ですって…^^ たかが湿布薬にみんなすごいと言っています…^^ 今晩はリクエストが多そうです…^^ トラクターの荷台からの眺めです そういえばブドウの写真をちゃんと撮っていませんでした 休憩中にブログ用の写真を撮ることにしました こんな感じになっています 畝の間から 労働者目線です 房の付け根の切る部分が良く見えるように 最初に葉を掻き落とすのがコツです 写真のために多めに葉を落としました^^ 二股に房が分岐しているブドウも 付け根から切れば1回切るだけですみます それもスピードアップのコツ バケツを下に置いて切れば 勝手に入ってくれますし お昼ごはんまでにもう一度休憩がありました 最悪の3日目で 背中も太腿も痛いですが この日は更に上唇が痛くてヒリヒリしました 帽子を被っていたけれど日焼けしたようです^^ 日焼け止めを塗っても 水を飲むと取れてしまうのですね… さて この日のお昼ご飯はいつもと違います! なんと人数が倍増?! どうしたのでしょう?! 続く #
by mirabelle_lyon
| 2008-10-14 06:48
| ブドウ収穫(Les vendanges)
この日の昼食です
山盛りのパンは必ずあります お皿は1人1枚なので サラダを食べてから パンでお皿を拭いて それに肉料理を載せます 牛肉のトマト煮と 白いんげん豆のトマト煮 豆はおかわりできるほど いっぱいありました 食後はチーズかヨーグルト 13時半 再び午後の労働です シャルドネの収穫は直ぐに終わり 再びガメ・ノワールの畑に移動! それにしても暑いし背中が痛いし… 15時40分にようやく休憩 荷台が半分いっぱいになりました 午後になってから太腿も痛くなってきました 移動するときもなんだかロボット歩きです… 17時5分 最後の休憩の号令がかかりました 西日が強いです へとへとで寝転がった視線で撮った写真 汚れようと 虫が身体を歩き回ろうと お構いなしの気分です かなり労働者らしくなってきました^^ 17時45分 本日の労働終了しました 夕日の中 ブドウ畑を進むトラクター 帰途に着く労働者 冷えたビールが待っています 一杯やってから車で帰る人が多く…@@ 肉体労働の後のビールは美味しい! …らしいです^^ 私はビール飲まないので 残念ながらわかりません^^ う〜ん 疲れました この日は20時頃ダウンです 湿布薬を昨晩より2枚多く貼りました 貼ってくれた女の子が自分も貼りたいと言うのでお裾分け フランスには湿布薬がないので感動していました お昼の量が多いのでお腹はそれほど空きません 相変わらず寒いので 屋外で飲んだり吸ったりの中には混じれず 夕食はプロテインだけ飲んで就寝しました 筋肉痛のピークです…… 背中も腰も太腿もイタタタタ…… 寝るしかありません おやすみなさい #
by mirabelle_lyon
| 2008-10-13 19:53
| ブドウ収穫(Les vendanges)
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